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呻吟の画家 鴨居玲

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今回は洋画家鴨居玲をご紹介します。

鴨居玲(1928‐1985)

鴨居玲は戦後の神戸洋画壇を代表する画家です。下着デザイナーの鴨居羊子を姉に持ちます。

戦後、創設された金沢美術工芸専門学校に入学し、同じく昭和洋画壇を代表する画家、宮本三郎に師事します。若くしてその才能を発揮しますが、洋画制作に行き詰まり油彩画と距離をとる時期もありました。

その後、渾身の作「制止した刻」で、新人画家の登竜門といわれる安井賞を受賞します。(1969)具象画家として名を馳せました

その後、新天地を求めパリ、南米、スペインなどに長期滞在しながら数々の作品を生みだします。

鴨居玲の最後は神戸の自宅での排気ガスによる自死でした。患っていた心臓病と制作の行き詰まりに悩み、度々自殺未遂を繰り返した末の死でした。享年57才

鴨居玲は自画像の画家ともいわれ、数多くの自画像を残しています。しかしそれは、どれも彼の内面の苦しみを映した鏡の様です。鴨居は特に人間の弱さと汚さを描き、彼の絵からは闇の中で呻き苦しむ声にならない叫びが聞こえてきます。空間に広がる闇に差す一筋の光は、苦しみから救われたいという彼の心情なのでしょうか。そこには鴨居自身の絶望と希望が描かれています。

そんな見る者の心を引きづり込む鴨居玲作品集のご紹介です。

鴨居玲画集 夢候 作品1947-1984
鴨居玲画集 夢候 作品1947-1984
鴨居玲
昭60年/日動出版 限800 カバー 二重函

この画集は限定800部、二重函の豪華な作りで、鴨居玲の代表作「私のむらの酔っ払い」「夢候よ」「おっかさん」などをはじめ数多くの作品が収められています。

憂きもひととき うれしきも 思い醒ませば 夢候よ
なにしようぞ くすんでは 一期は夢よ ただ狂え

この画集の名にもなっている「夢候よ」は司馬遼太郎の小説「妖怪」のこの謡の文句から付けてあります。
価値のある一冊です。

鴨居玲画集 Camoy 1928−1985
鴨居玲画集 Camoy 1928−1985
2000年/日動出版 函

この作品集も鴨居玲の作品群が見れる充実した一冊です。俵万智等が序文を書いています。

他にも素描集写真集もあり、また違う角度から鴨居玲を知ることができるのではないでしょうか。興味のある方はぜひボヘミアンズ・ギルドにお越しください。お待ちしています。

夏目書房では、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。

買取の詳細はこちらよりご覧ください。


タイポグラフィーの特集作りました**

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新しく、タイポグラフィーの特集をつくりました!

画像はヤン・チヒョルトの「Die neue Typographie」。

活字を配置・構成し、印刷物における文字の体裁を整えるデザイン=タイポグラフィー。
特集では、文字に注目した書籍を集めてみました。

「アートフェア東京2014」ご来場ありがとうございます。レポートです。

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こんばんは。
花粉戦争もいよいよ佳境ですね。
大西です。

今回は先日(と言っても、10日程前ですが、、。)行われた「アートフェア東京2014」の模様をお伝えしようと思います。
国内最大規模のアートイベントで、国内外のギャラリーが新旧ジャンルを問わず作品を展示します。
まあ言葉で説明するより見てもらった方が早いということで。

こんな感じです。白くて眩しいです。

ボヘミアンは、というと。

額、額、額、、、額!
本屋やなのか画廊なのかわからなくなる量です。
ボヘミアン2Fと同じく、額が壁スタイルです。

大竹伸朗がずらり。

有元利夫もずらり。(僕の気の利かない写真のせいでずらりしてないですが、本当はしているんです。すいません。)

ウォーホルホックニーラウシェンバーグから荒川修作中西夏之舟越桂吉原治良、、等々。
まさに勢揃いといった感じです。

他のギャラリーさんはけっこう余裕をもって展示されていたので、すごい物量だなーと思って見ていたのですが、向かいの同じく神保町から参加の小宮山書店さん。

圧巻です。まさに所狭しです。

ホックニーの版画額。
店一押しです。

デイヴィッド・ホックニー版画額「Views of Hotel Well 1(ホテルの井戸の眺め)」〈ムーヴィング・フォーカス〉

David Hockney

1985年/リトグラフ 限75 サイン

ジェリー・ソロモン・エンタープライズとの共同制作による額 78×104.5 額94×119.5

個人的にオススメだったのは、このマン・レイのマルチプル「Cadeau 1921/1974」です。

マン・レイ マルチプル「Cadeau 1921/1974」

Man Ray

1983年/Luciano Anselmino 限5000 裏面にサイン、タイトル、エディション サイン入カード 函

マン・レイというと、個人的には写真家としてのイメージが強いのですが、こういった気の利いた(?)オブジェもけっこう作ってます。
ハイレッド・センターのコンパクトオブジェと同じくらい欲しいです。

ハイレッド・センターと言えば、中西夏之の版画額。

中西夏之版画額「夏至のG/Z」より

Natsuyuki Nakanishi

1993年/シルクスクリーン 限60 サイン 74×99 額81×105.5

ずっと見てるとサラダみたいに思えてきます。
おいしそうです。
(直接行動の軌跡 ハイレッド・センター展 、今月の23日までです。)

まだまだ紹介しきれない程あるんですが、ボヘミアンズ・ギルド2Fにて展示しているので是非直接ご覧になって下さい。
日に日に増えていっています。けっこう驚きます。

来年のアートフェア東京にも参加予定ですので、今年来れなかったという方も、是非お越しになって下さい。

すでにご存じかとは思いますが、ヤフーオークションにてボヘミアンズ・ギルド、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。→こちらからご覧になってください。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。

**ジュエリーⅠエリザベス・テイラー**

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ジュエリーの書籍が多数入荷しました!
宝石の輝き、ドリーミーなデザイン……写真を見ているだけでもわくわくしてきてしまいます♪
その中で、今回は女優エリザベス・テイラーの宝石コレクションをご紹介したいと思います。

ハリウッド黄金期に活躍した女優エリザベス・テイラー。
彼女は50年以上にわたって宝石を集め続け、250点以上をコレクションしていました。

そのコレクションはテイラーの死後、クリスティーズ・ニューヨークのオークションで、宝石の個人コレクションとして史上最高の記録を更新したと言います。

もっとも高値がついたのは、こちらの「ラ・ペレグリーナ」。


16世紀以来、スペインの王室に代々受け継がれていたというこちらのネックレス。
なんとベラスケスの描いた女王の肖像画にも登場しています!

あれ?色とかデザインとか違うけど……とお思いでしょう。
それもそのはず、テイラーがカルティエに依頼してリメイクし、ルビーやダイヤなどを配して今のようなデザインになったそうです。
由緒正しい宝石を大胆にリメイクしてしまうなんて…テイラーには脱帽です。

書籍に載っているジュエリーも一部ご紹介♪

*動物シリーズ*

動物モチーフって遊びゴコロがあっていいですよね♪
特にこれはかなりのインパクトです!


山ほどのバナナやパインで繋がる、楽しそうなお猿たち。
これを身につければ、顔まわりが楽園に。


こちらは、蛇のネックレスに虎(蛇にも見えますが…)のブレスレットでしょうか。
ゴージャスな女にしか似合わないお品。

*フラワーシリーズ*


動くたび揺れる長いイヤリングは、女性をパッと華やかに。


すずらん、そしてマーガレットは乙女のシンボル。

動物もお花も、こちらの書籍でご覧いただけます♪

夏目書房では、様々なジャンルの本・版画等を買取しています。
お売りいただけるものございましたら、是非ご連絡ください。

買取の詳細はこちらから。

荒川修作 New York 邂逅

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荒川修作がこの世を去ってからもうすぐ4年が経ちます。ボヘミアンズ・ギルドにある荒川関連の作品と共にご紹介します。

荒川修作

彼の細かな経歴は広く知られているので割愛しますが、彼の人生の中でも特筆すべきは多くの芸術家達と出会ったニューヨーク時代のエピソードではないでしょうか。

ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ
1960年、荒川は吉村益信、篠原有司男、赤瀬川原平などとネオダダイズム・オルガナイザーズ(ネオダダ)を結成します。しかし、最初の個展「もうひとつの墓場」を単独で開いたことが、他のメンバーから反感を買いグループから除名されてしまいます。ネオダダ脱退後、路頭に迷う荒川に美術記者の海道日出男は「早く日本から出ていけ、お前はこんなところにいないほうがいい」と助言します。当時、渡米は容易なことではなかったのですが、以前から目をかけられていた瀧口修造の支えで荒川はニューヨークへ行くことになります。

マルセル・デュシャン
渡米後、彼を待っていたのは美術家マルセル・デュシャンでした。デュシャンは瀧口からの紹介で以前から荒川のことを知っており、荒川は変人だという人物像をすでに持っていました。NY到着後すぐに連絡を取りあった二人は安いイタリア料理店に入ります。そこで、デュシャンはソースなしのパスタを頼みます。真意はこれからの貧乏生活に備えろということでした。しかし、それから二週間、荒川はあらゆる面でデュシャンの援助を受けます。芸術家としてのデュシャンの言葉は必ず「芸術だけはするな」という文句で始まったそうです。

次に荒川が出会ったのはその頃前衛芸術家としてNYで活動していたオノ・ヨーコでした。彼女は荒川に自分のスタジオを貸し与えます。そこで荒川はデュシャンが連れてきた様々な芸術家に出会うことになります。アンディ・ウォーホル、ジョン・ケージ、ジャスパー・ジョーンズ、ロバート・ラウシェンバーグなどの錚々たる顔ぶれでした。ウォーホルは毎週のように彼を食事に誘い、ジョン・ケージとは一緒にキノコ狩りにいくほどの仲でした。ケージはきのこの群生地で「最近、この場所から変なさざ波のような音が聞こえる」と言いました。「いや、このヴァイブレーションは俺の一番好きなものだ」と答える荒川にケージは驚嘆したそうです。

その後、荒川はドイツの画商アルフレッド・シュメラーに出会ったことで、作品も売れるようになっていき、ドイツで大きな展覧会も開かれほどになります。ある日、荒川はシュメイラーに「ドイツで一番有名なやつがお前の作品が欲しいと言ってる」と頼まれ作品を作ります。ドイツで一番有名なやつとは現代美術家ヨーゼフ・ボイスです。
また岡本太郎がNYの部屋に訪ねてきたこともありました。岡本太郎は洗面所に溜まった洗濯物をみて「これ君の作品か?」と聞いたそうです。この二人はその後も親密な関係を築くことになります。

マドリン・ギンズ
パートナーのマドリン・ギンズに出会ったのも渡米後すぐでした。学生ビザのために入ったアートスクールで二人は出会いました。その当時絵を描いていたマドリンに荒川は「お前全然才能がないから、止めろ」と言い放ち、マドリンは本当に絵を描くのをやめてしまいます。しかしその後、共同で「意味のメカニズム」などの作品を制作し、ともに活動していくようになります。その後もマン・レイやスーザン・ソンタグなど多くの芸術家との出会いとともに荒川の活動も激しくなっていきます。

荒川修作のニューヨークでのエピソードには、次々と著名な芸術家の名前が登場します。しかし、そんな出会いは、その中でもひときわ際立つ荒川自身の強烈な個性が惹きつけたものです。生前「僕は死なないことに決めた」と言い続けた芸術家荒川修作の作品と作品集をご紹介します。

荒川修作版画額「Evening on Which」
荒川修作版画額「Evening on Which」
Syusaku Arakawa
1974年/リトグラフ シルクスクリーン エンボス 限100 サイン 額少傷み 「Arakawa Print Works 1965-1979(ギャラリー高木)」P.38掲載 79×157.5 額面84×165

荒川修作版画額「The Signified or If No.4」
荒川修作版画額「The Signified or If No.4」
Syusaku Arakawa
1975-6年/エッチング アクアチント 手彩色 A.P.版限15 サイン 60×89.5 額83×111

荒川修作全版画集 Arakawa: Print Works 1965-1983
荒川修作全版画集 Arakawa: Print Works 1965-1983
1993年/北九州市立美術館

意味のメカニズム 進行中の著作(1963-1971,1978) 荒川修作の方法に拠って
意味のメカニズム 進行中の著作 荒川修作の方法に拠って
荒川修作/マドリン・・ギンズ 瀧口修造序文
1979年/ギャラリー高木 カバー

荒川修作の二つの版画額と作品集をご紹介しましたが、他にも荒川関連の書籍がございますので、ぜひボヘミアンズ・ギルドにお越しください。もちろんホームページからもご確認できます。

また、夏目書房では、様々なジャンルの本を買取しています。お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。

きいちのぬりえ、入荷しました!

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ハイセンス入荷しました

飾ってよし、塗って愉しな昭和のぬりえ、ぜひお手元に!


この頃、まだスピッツブームはやってきていなかったのでしょうか。


ぬりえが苦手な方、ご安心ください。きれいに塗られたものもございます。


優雅なひととき。

きいちの他にも、フジオたけしひでをなど!

ボヘミアンズ・ギルド1階入り口にて販売中です♪

ベルナール・カトラン版画額入荷です。

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こんばんは。
外国の方はもうTシャツ1枚の季節ですね。
あの感じ好きです。
大西です。

気づけば春ですね。
春といえば花粉の季節です。
花粉といえば花。
花といえばもちろん、、、カトランです。

という訳で、今回はベルナール・カトランをご紹介しようと思います。
版画額がボヘミアンズ・ギルドにまとまって入荷しました。

ベルナール・カトラン版画額「木のある庭(仮題)」

Bernard Cathelin

1988年/

リトグラフ 限100 サイン 「L’Intelligence Des Fleurs」より 41×31

ベルナール・カトラン版画額「緑の庭(仮題)」

Bernard Cathelin

1988年/

リトグラフ 限100 サイン 「L’Intelligence Des Fleurs」より 41×31

ベルナール・カトラン版画額「黄色の木の庭(仮題)」

Bernard Cathelin

1988年/

リトグラフ 限100 サイン 「L’Intelligence Des Fleurs」より 41×31

ベルナール・カトラン版画額「睡蓮(仮題)」

Bernard Cathelin

1988年/

リトグラフ 限100 サイン 「L’Intelligence Des Fleurs」より 41×31

ベルナール・カトラン版画額「花と蝶(仮題)」

Bernard Cathelin

1988年/

リトグラフ 限100 サイン 「L’Intelligence Des Fleurs」より 41×31

ベルナール・カトラン版画額「赤い花(仮題)」

Bernard Cathelin

1988年/

リトグラフ 限100 サイン 「L’Intelligence Des Fleurs」より 41×31

1919年、フランスのパリ生まれで2004年になくなったので、ちょうど今年で10年ですね。
日本での人気が高いので、すでにご存じだとは思いますが、知らないって方も一度はどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
例えば病院の待合室とか。
僕のファースト・カトランは、歯医者の待合室だった気がします。

なんか見てると、いくらでも待てそうな気持ちになってきます。
むしろずっと待ってたくなります。
こんな世界で何も考えずに暮らしたいです。

東山魁夷の絵にも近いものを感じますが。

ものすごい花粉が飛んでそうな風景です。

日本で1番のコレクターは皇族のあの方らしいですが、ボヘミアンにもけっこうありました。

ベルナール・カトラン版画集 俳諧十撰 Dix Haikai

Bernard Cathelin

1985年/Edition E.F.Mourlot 限175 オリジナル・リトグラフ10葉揃(各サイン、エディション 42×32) 帙

俳諧、、!
俳句に絵をつけた版画集です。
ぼーっと眺めた後、気持ちよく昼寝したいです。

すでにご存じかとは思いますが、ヤフーオークションにてボヘミアンズ・ギルド、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。→こちらからご覧下さい。(カトランもたまに出ます。)

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

漢聲雑誌

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漢聲(ハンシェン)雑誌ご存知でしょうか?台湾を代表するインデペンデントな出版社、漢聲出版から発行されている雑誌です。中国の服飾、建築、芸術など伝統的な大衆文化を毎回違ったテーマで特集しています。

黄永松
この雑誌は内容からデザインの隅々まで凝った造りになっていて、特に漢聲のアートディレクター黄永松の手がける装丁は実に独創的で魅力的なデザインになっています。黄永松は杉浦康平とも親交があり、杉浦著『アジアの本・文字・デザイン 杉浦康平とアジアの仲間たちが語る』では二人の対談も読むことが出来ます。

漢聲巷門市


漢聲出版の書籍は絶版になっているものも多く、なかなか手に入りにくいのですが、漢聲出版が経営する書店、漢聲巷門市はそういった絶版物も扱っています。ここの外観がまた面白く、ひょうたん型の奇抜な入口の横に、背の高い筆型のオブジェがあります。ECOH漢聲と書かれた看板もかっこいいです。そして店内は多くの漢聲出版の芸術的な装丁の書籍で溢れています。


そして今回ボヘミアンズ・ギルドに入荷したのは漢聲雑誌81~83で、3冊組のセットになっています。黄土高原母親的芸術と題して黄土高原農村に伝わる剪紙(せんし)を特集しています。剪紙とは中国の切り絵のことで、中国の代表的な民族芸術の一つです。文章は中国語ですが、土着的で美しい切り絵が豊富に収録されており、ビジュアルだけで十分楽しめる内容になっています。そして今号の装丁もまた素晴らしいデザインで、大衆文化の熱を感じる図柄と先進的なアイデアが詰まった装丁でとても魅力的な書籍です。

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伝統的な図柄がカラフルなハンドメイドの紙に印刷されています。所々に制作者の紹介も載っています。

この商品をご覧になりたい方は是非、ボヘミアンズ・ギルドにお越しください。もちろん夏目書房のサイトからもご確認できます。

漢聲雑誌81-83 全3冊組
漢聲雑誌81-83 黄土高原母親的芸術 全3冊組
黄永松装丁
1995年/漢聲雑誌社 中国語版 筒函 全3冊組

ボヘミアンズ・ギルドにはこのような面白い書籍がたくさん集まっています。是非、棚の中から心惹かれる一冊を見つけてみて下さい。

また、夏目書房では、様々なジャンルの本を買取しています。お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。


【重要】消費税額改正のお知らせ

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商品の表示価格を従来の消費税5%から、
改正税率8%を含む税込価格に改正いたしました。

表示価格がそのまま販売価格となります。

ご理解のほどお願いいたします。

篠田桃紅いろいろあります。

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こんばんは。
増税がエイプリルフールだといいですね。
8円なら10円でいいです。
大西です。

今回は、書家の篠田桃紅の色紙額がボヘミアンズ・ギルドに入荷したので、その他の作品と一緒にご紹介しようと思います。
まず今回入荷した色紙額を。

篠田桃紅色紙額

Toko Shinoda

墨 金泥 サイン 26.5×23 額45×42

恥を承知の上で、書かせてもらうと最初、李禹煥かと思ってました、、、。
ごちゃごちゃさせないで、ここでやめるという美学にしびれます。

篠田桃紅は、1913年3月28日満州国生まれなので、つい先日に101歳(!)になられたみたいです。
長生きという言葉一言ではくくれない長さですね。

着物が似合います。

本名は満州子だそうですが、この「地名+子」という名前のつけ方は当時だとポピュラーだったんでしょうか?
犬を飼ってたから犬飼、みたいな昔の日本の名字みたいな感じなのかなあ、とか
満州子って名前の子ってどのぐらいいたんだろう、とか
余計なお世話なことを考えてしまいました。

かっこいいです。

5歳の頃から、書を始めて1956年に渡米。
その辺りから文字の形に捉われない、抽象的な今の作風に変わっていったようです。
何事もやはり基礎ありきなんですね。
アメリカの気候が水墨に合わないと感じ、日本に帰国。それ以来日本で制作を続けています。
僕も日本の気候は本に合わないとか言って、異国の地で古本屋してみたいです。

最近は水墨だけでなく、リトグラフの制作も行っています。
なんかこう年を重ねるごとに前衛的というか、わからない(いい意味で!)感じになっていく美術家の人達は、ほんとにかっこいいです。
河原温とか、、。

ボヘミアンにある他の作品は、、。

篠田桃紅版画額「飛」

リトグラフ 限200 サイン 47×34 額69×57

画集や図録も。


関市立篠田桃紅美術空間 篠田桃紅

平15年/関市教育委員会

篠田桃紅 New Paintings by Toko Shinoda

1994年/ザ・トールマンコレクション 日・英語版

篠田桃紅 朱よ

原美術館編

2003年/アルカンシェール美術財団


墨いろ

篠田桃紅

1979年/PHP研究所 カバー

なんか嘘つこうかと思ったんですが、特についてないです。満州子ほんとです。

天候もよくなってきたことですし、神保町にお越しの際は、どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。
お待ちしてます。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。

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**モダンデザインの父!杉浦非水**

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日本で最初に商業美術という分野を切り拓き、近代グラフィックデザインの父と言われる杉浦非水。
「三越の非水か、非水の三越か」と言われるほど、非水のデザインは三越のイメージを作りあげました。

彼はミュシャのポスターをモチーフにすることで、和の要素に西洋のモダンさを取り入れました。
非水の名を世に知らしめたのがこちらの『三越呉服店 春の新柄陳列会』というポスターです。

『三越呉服店 春の新柄陳列会』

アール・ヌーヴォー調の調度品、そこに施された花々のモチーフは美しいですね☆

着物の女性と壁に掛けられた絵の女性との対比が、また面白いです。

雰囲気変わりましたが、こちらも非水のデザインです。
ボヘミアンズ・ギルドにある図録の表紙。

1937年の煙草のパッケージデザインです。

煙草のデザインは、この他にも数点手掛けています。
こんなかっこいい煙草だったらばんばん吸っちゃいますね!


名前が漢字いうのも惹かれちゃいます。
今はみんな横文字ですものね。日本語の名前のってあるのでしょうか。

非水の関連書籍、ボヘミアンズ・ギルドにいくつかございます。
ご興味のある方はこちらにどうぞ♪

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買取の詳細はこちらから。

ハワイと夢二と宵待草**

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こんにちは♪

先日、ハワイで夢二の作品が見つかったというニュース、みなさま知ってらっしゃいますか。

ハワイ滞在中に描かれた作品は今まで1枚も見つかっていなかったということで、気分が高まります!
鑑定していないだけで、まだどこかに眠っているかも・・・なんて妄想も膨らみますね♪

*発見された作品がこちら*

描かれているのは、着物の女性が丸テーブルに肘を付き、物思いにふけっている姿。
ハワイで描いた作品なのに、随分日本的な絵ですよね。
それもそのはず、
これは夢二が”あの頃”を思って描いたもののようです。

宵待草の詩に続いて書かれているのは…
「キラウイアに宵待草を見出で今は遠き日を偲(しの)びて/千九百三十一年五月/於布哇(ハワイ)」

「宵待草」がセノオ楽譜として出版されたのが1918年で、夢二がこの文を書いたのが1931年。
夢二は、詩が一世を風靡したあの頃を偲んだのか、
詩に込めたおしまさんへの淡い恋心を偲んだのか……。
ノスタルジックですね。

待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな



夢二の作品、書籍は夏目書房にお任せ下さい♪
ご興味のある方はこちらからどうぞ!

夏目書房では、夢二の作品はもちろん、様々なジャンルの書籍・版画等を買取しております。
お売りいただけるものがございましたら、御連絡下さい。



舞踏

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舞踏関連の書籍が入荷したのでお知らせします。

舞踏とは暗黒舞踏とも呼ばれ、前衛的な舞踊です。舞踏を定義することは難しいのですが、美醜に関わらずこの世の全てを表現しています。そこにあるのは肉体と精神だけで無駄なものは一切削ぎ落した印象を受けます。個人性と共に白く塗り潰した顔面によって肉体の流れ自体に意識を傾けることができます。それは生命の粒子から宇宙よりもっと大きな存在までをも表そうとしている様です。現在ボヘミアンズ・ギルドには舞踏の中心人物土方巽、神秘主義の書籍を残す笠井叡、世界からも評価されている天児牛大率いる山海塾などの書籍がございます。

危機に立つ肉体 土方巽舞踏写真集
危機に立つ肉体 土方巽舞踏写真集
澁澤龍彦表題/献詩 大岡信序文 細江英公他写真
1987年/Parco出版 帯 プラスチックカバー傷み

土方巽舞踏大鑑 かさぶたとキャラメル
土方巽舞踏大鑑 かさぶたとキャラメル
種村季弘他編
1993年/悠思社 カバー

天使論 新装版
天使論 新装版
笠井叡
1976年/現代思潮社 毛筆署名 カバー背ヤケ・傷み 帯ヤケ・傷み

銀河革命
銀河革命
笠井叡
2004年/現代思潮新社 カバー 帯


山海塾 Sankaijuku
Guy Delahaye/天児牛大
1994年/Actes Sud カバー少傷み

土方巽はフランシス・ベーコンから多くの着想を得たそうです。舞踏は三島由紀夫、澁澤龍彦、瀧口修造などの面々も魅了しています。舞踏とは100%の肉体表現であり、そこには言葉や概念が介在する余地はありません。それは多くの芸術作品と同じように独自の解釈で楽しめるものなのだと思います。美しさと醜さ、肉体と精神、生命と無が混ざり合う舞踊とは一体なんなのでしょうか・・・。

他にもまだ舞踏関連の書籍はございますのでぜひ、ボヘミアンズ・ギルドにお越しください。

夏目書房では、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。
買取の詳細はこちらよりご覧ください。

***恩地孝四郎、いろいろあります!***

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こんばんは♪

只今、ボヘミアンズ・ギルド入口のミニミニおすすめコーナーは恩地孝四郎です!

先日入荷の「恩地孝四郎詩集」もミニミニコーナーにあります!

新入荷「恩地孝四郎詩集」もミニミニコーナーにあります!

創作版画の先駆者であり、装本家としても知られる恩地孝四郎は、18歳のときに見た竹久夢二の「夢二画集 春の巻」に深い感銘を受け、創作の道を志しました。

「夢二画集 春の巻」

「夢二画集 春の巻」(洛陽堂)


それまで、将来は医者になるよう育てられてきた恩地でしたが、父親に背いて白馬会洋画研究所に入学します。
同時に夢二のもとにも通うようになり、“夢二学校”の生徒となります。

そして、おなじく夢二のもとに通っていた田中恭吉、藤森静雄とともに版画を主とした雑誌の先駆けである『月映』(洛陽堂)を刊行します。

「月映」(洛陽堂)


その雑誌『月映』の4号に掲載されている恩地の「抒情・明るい時」は、日本人の抽象画が掲載されたはじめてのものである言われています。

「明るい時」

抒情・明るい時

このころの恩地の作品について “ 恩地は夢二的抒情の世界から遠く隔たった地点にきている ” と書かれた評論を読んだことがありますが、はたしてそうなのでしょうか。
私には、「抒情・明るい時」などは特に、夢二のデザインからの影響を感じずにはいられません。

またこの時期の恩地の作品は、手と目をモチーフにしている物が多く見られます。
夢二風の甘美な表現から心情を描く抽象画へと移行していくこの時期。
確かに夢二式美人画風から抽象画へ大きく変化はしていますが、
目と手というのもまた、夢二からの得意としたモチーフです。

恩地孝四郎 明治44年の作品

夢二式美人風の頃(明治44年)

確かに、この頃は夢二の影響が色濃いですね!

伴病めり 抒情Ⅳ(大正3)

伴病めり 抒情Ⅳ(大正3)

伴(とも)とは、早くにこの世を去った田中恭吉のことでしょうか。

抒情Ⅰ

抒情Ⅰ(大正3)

「山へよする」 竹久夢二

「山へよする」 竹久夢二

夢二の最愛の人と言われる笠井彦乃。彼女との恋は、悲恋に終わりました。
そんな愛する彦乃へむけて書かれた歌集の表紙は、涙を流す目と、祈るように重ねられた手。

夢二が川で彦乃が山……


夢二の悲しみが伝わってきます。

恩地孝四郎の書籍はこちらから

竹久夢二の書籍はこちらから


夢二と恩地ふたりの関係をもっと知りたい!という方は、是非ボヘミアンズ・ギルドへお越し下さい♪



瀧口修造画額入荷しました。

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こんにちは。
桑田真澄と同じ髪型にしました。
大西です。

今回は瀧口修造の画額がボヘミアンズ・ギルドに入荷したので、ご紹介しようと思います。


瀧口修造画額

Shuzo Takiguchi

1962年/紙 水彩 インク サイン 35.5×26.5 額52.5×41


瀧口修造画額

Shuzo Takiguchi

1961年/紙 水彩 インク サイン 23..5×.32.5 額41×53


瀧口修造画額「デカルコマニー1」

Shuzo Takiguchi

紙 水彩 インク サイン 10×13 額36×43.5


瀧口修造画額「デカルコマニー2」

Shuzo Takiguchi

紙 水彩 インク サイン 19×13 額43.5×36

紙 アクリル

瀧口修造は個人的には、詩人や美術評論家としてのイメージが強くて、
日本にシュルレアリスムマルセル・デュシャンを広めたり、荒川修作にニューヨークに行くようにすすめたり、実験工房をひきいたり、、等々。
あまり本人が絵を描いているという印象はなかったのですが、、。
描いてるんですね。
しかもかっこよく。
青がいいです。

この絵を最初見た時、どうやって描いてるんだろうと思ったのですが、どうやら吸取紙にインクを水でにじませて描いてるそうです。

1903年、富山生まれです。
ちょっと調べたらいろいろ出てくるので略歴は割愛しますが、色々と苦労している人なんです。
前衛思想を危険視され、逮捕されたりしてます。
もっと最初から美術の人で華やかな感じなんだろうなーと思ってました。
そんなことなかったです。

ここまで書斎が似合う人もそうそういません。
澁澤龍彦か瀧口修造ぐらいです。

「描く」と「書く」の違いは自分にとって不明である。
と瀧口修造は言っています。
原稿用紙のマス目に万年筆で、文字とは違う「なにか」を書いてみたのが、始まりみたいです。

確かに文字ではない「なにか」です。

次に青が入ってきます。後期はデカルコマニーという手法で、スポンジを使って描いています。
デッサンは全て墨インクで描かれていて、毛筆を使ったことはないそうです。

サム・フランシスは瀧口の絵を見て「自画像!」と言ったそうです。
全然人柄とか知らないですけど、なぜか納得しました。

火でもやして描いたりもしてます。
まさに造形的実験です。

美術評論や監修などの立場で関わっている本はたくさんあるんですが、瀧口修造の絵を紹介した本はあまりないんです。
が、ボヘミアンには、、、もちろんあります。

瀧口修造の造形的実験

2001年/富山県立近代美術館

(上の画像はこの本からです。)

実験工房の本ももちろん。

第11回 オマージュ瀧口修造展 実験工房と瀧口修造

1991年/佐谷画廊 パラフィンカバー 背ヤケ


実験工房展 戦後芸術を切り拓く

大辻清司/北代省三/駒井哲郎/福島秀子/山口勝弘/佐藤慶次郎/武満徹他収録

2013年/読売新聞社/美術館連絡協議会

昨日までさえない天気でしたが、今日はいい天気です。
お待ちしてます。

瀧口修造関連の本はこちらからご覧ください。

シュルレアリスム関連の本はこちらからご覧ください。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。


住まい学大系まとまって入荷しました。

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こんにちは。
日曜日は休みじゃなくてもなんか好きです。
大西です。

今回は、ボヘミアンズ・ギルドに住まい学大系シリーズがまとまって入荷したのでご紹介します。

まとまってます。

住まいの図書館出版局から出てる住まい学大系。
説明するのも野暮なくらいまんまなタイトルですが、住まいに関するあれやこれやの本です。
建築や家具、はたや住まいの歴史、等々、、幅広いです。

どれもおもしろそうですが、個人的なおすすめは、、。

ふすま 住まい学大系081

向井一太郎/向井周太郎

1997年/住まいの図書館出版局 カバー

ふすま!
知ってるようで知らないですよね。

リビングポーチ アメリカ郊外住宅の夢 住まい学大系082

市原出

1997年/住まいの図書館出版局 カバー少傷み

この表紙の3段位の短い階段。
かっこいいですよねー。
ここに座ってビールとか飲みたいです。
アメリカの郊外住宅には、昔から憧れがあります。
庭にでっかいソファを置いたり。

西海岸にある戦争から戻ってきたGIのために用意された家のプールは、日本と違って底が丸かったり。

そこをスケーターが滑ったり。

エドワード・ホッパーだったり。

ジョール・マイヤーウィッツ写真集 Joel Meyerowitz: A Summer’s Day

Joel Meyerowitz

1991年/アート・フォーラム 少傷み

これは郊外じゃなくて海辺ですが、アメリカの眩しい部分がつまってます。
でっかい犬を連れてかわいい奥さんと娘と波打ち際を散歩したいです。

東京の郊外はこれで。
(売れてしまいました。すいません。)

東京郊外 Tokyo Suburbia

ホンマタカシ

1998年/光琳社 小冊子付

アーバン・フロッタージュ 住まい学大系077

真壁智治

1996年/住まいの図書館出版局 カバー

フロッタージュというのは、凸凹したものの表面に紙を置き鉛筆とかでこすって写し取るシュルレアリスムの技法です。

授業中に退屈しのぎに小銭をノートに写し取ったりしましたよね。
僕たちはシュルレアリストだったんです。
アーバン・フロッタージュは、この技法を使ってアスファルトやマンホールの蓋など都市の表面を写し取っています。
おもしろいです。

他の住まい学大系はこちらからご覧下さい。

お店の外の均一本のところにもあります。
300円か500円です。

日曜日で天気もいいとくれば、絶好の神保町日和ですね。
本を買ってカレーを食べて家で昼寝。
最高です。
お待ちしております。

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外国のコミックが入荷しました!

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外国のコミックが入荷したので、お知らせします。
キック・アス、バッドマン、フロム・ヘルをはじめ、人気のものから少しマニアックなものまで揃えているので、興味のある方はぜひ。まだ、サイトにはアップしていませんが、これから順次アップしていきます。

DSC07491

今回入荷した書籍はこちらのカテゴリーにアップしていくので確認してみて下さい。

夏目書房では、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

**ジュエリーⅡ だいすき!フルコ・ディ・ヴェルドゥーラ**

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ちょっと間が空いてしまいましたが……エリザベス・テイラーに続いて第2弾、ジュエリーの書籍をご紹介します。
今回は、ジュエリーデザイナーのフルコ・ディ・ヴェルドゥーラを♪

ヴェルドゥーラは、20世紀のジュエリーを変えたと言われている人物です。

大量生産や広告活動にまったく興味がなく、気に入った顧客のためだけにジュエリーをつくったというヴェルドゥーラ。
そんな重要な人物にも関わらず、日本ではあまり知られていないのはそのためでしょうか。

1898年、シチリアの貴族階級に生まれ、絢爛豪華で格式の高い生活様式のなかで育ちます。
幼い頃からオペラを嗜み、また姉と共にコスチュームパーティを楽しんでいたそうです!華やかですね!

そして興味深いのが、イングリッシュガーデンのある優雅な別荘で、たくさんの動物たちと育ったということ。
犬、猫をはじめ、つがいのヒヒやラクダまで(!)ありとあらゆる動物がいたそうです。

そんな環境で育ち、大の動物好きとなったヴェルドゥーラは、動物モチーフのジュエリーを数多くデザインしています。


ペットのラクダ・モモちゃんがモデルでしょうか。

芸術からファッションに至るまで、様々な美しいものに囲まれて育ち、確かな美的感覚を養っていったヴェルドゥーラ。
尚且つ動物の愛らしさを間近で見てきてた彼は、宝石を美しく見せること、動物を可愛く見せること、のどちらも成功させています。

世の中には動物を模ったジュエリーはたくさんありますが、こんなやわらかいフォルムのものには滅多にお目にかかれないのではないでしょうか。


パールの歪さが動物たちの愛らしさを見事に表現していて、、、特にぞうさんの頭部の愛らしさは群を抜いていませんか?…♡


デザイン画よりかわいいっ!
かわいい絵をかたちにする=がっかり の方程式を見事に覆してくれました✧


おとぎの国に迷い込んだようです。


こんなキュートなトカゲさんはじめて見ました♡


絶妙なうんにゃり具合!

また、ココ・シャネルのためにたくさんのジュエリーをデザインしました。
最も有名な作品のひとつが、マルタ十字のバングルです。
シャネルも両手首にはめるほど、大のお気に入りだったそうです。

様々ありますが、私はこのタイプがいちばん好きです。
ゴージャスのなかにもかわいらしさがありますよね!

1980年代には日本橋高島屋にもヴェルドゥーラのコーナーがあったそうです。
バブル期、うらやましいです!!

また、こーんな面白いものも!
このおじさんたちも、本物の石を身にまとっているのでしょう。

何度見ても楽しいヴェルドゥーラの書籍は、ボヘミアンズ・ギルド1階の工芸コーナーに御座います。
動物好きの方、ジュエリー好きの方、そうでない方も是非♪


つげ義春、水木しげるの限定本、池袋本店に入荷しました。

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こんばんは。
親不知を抜きました。
血が止まりません。
大西です。

今回は池袋の夏目書房本店の入荷情報をお知らせします。

ボヘミアンといえば美術のお店です。
今日は漫画を買いたい。
じゃあ中野ブロードウェイかなー。
そうですよね?
違います。
池袋です。
夏目書房本店です。
なぜなら、、。

泣く子も黙るつげ義春の豆本!
横には水木しげるの限定本!

猫町紀行 限定版

つげ義春

昭57年/三輪舎 限600 函

水木しげる画業40周年 限定版

水木しげる

平2年/限220 署名・直筆イラスト 二重函 天金 豆本「雨の夜の恐怖」・ポストカード16枚付

水木しげる初期作品集 限定版 4冊組

水木しげる

昭55年/中野書店 限500 4冊共函 函少傷み 別冊小冊子・アンケート葉書・サイン色紙付属 (怪奇猫娘/地獄の水/ロケットマン/怪獣ラバン)

の下には

リヒター
からの

ラリー・クラークテリーラメルジー

です!
文武両道です。
中野行く必要なしです。

美術はちょっと偏った紹介でしたがボヘミアン同様、日本、西洋、写真、彫刻、陶芸、建築、等々、、幅広く取り揃えています。
もちろん町の本屋の基本である文庫や新書や学術書
まだ出してないつげ義春や水木しげるの本もあるのでお見逃しなくです。
あと花輪和一などの漫画も同時に入荷してます。
好きな人は好きな辺りです。

学生証提示で1割引なので、立教生の人やそうでない人も
すいどーばた美術学院の人やそうでない人も
是非お越しください。
お待ちしております。

池袋本店では、教科書、雑誌、漫画、絶賛買取中です。
よろしくお願いします。

池袋は中華料理屋が多いですが、個人的なオススメは蘭々です。餃子がおいしいです。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

エド・ヴァン・デル・エルスケン Foto-Jazz

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今回はエド・ヴァン・デル・エルスケン写真集 Foto-Jazzをご紹介します。

写真家エルスケンが捉えた、ジャズ・アーティストと観客から立ち昇る熱気、湿度を感じられる貴重な写真集です。この中には錚々たる音楽家達が登場しています。若きマイルス・デイヴィス、光が注ぐ中で歌うエラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロングやチェット・ベイカーなどの緊迫した瞬間が捉えられています。

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ステージライトに照らされるマイルスもかっこいいですが、悲哀を感じさせるチェット・ベイカーもたまりません。見ているうちに観客たちの歓声とドラムのリズムが聞こえてくるようです。じわりと汗をかきそうなこの写真集、当時の熱狂するジャズシーンを肌で感じられる一冊です。

エド・ヴァン・デル・エルスケン写真集 Foto-Jazz
エド・ヴァン・デル・エルスケン写真集 Foto-Jazz
Ed Van Der Elsken
1959年/Nymphenburger Verlagshandlung 初版 独語版 ハードカバー少傷み

他にもジャズ関連の書籍がございますのでぜひ、ボヘミアンズ・ギルドにお越しください。
また夏目書房では様々な書籍を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

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